句動詞「head for」の意味・例文・会話文

句動詞「head for」の意味・例文・会話文のご紹介です。「head for」と「head to」の違いについても解説しています。

「head for」は「〜に向かう」という意味ですが、“head” は「頭」の意味があるので、「頭をそこに向ける」→「そこに向かう」という感じで覚えやすいです。

head for「〜に向かう」

head for「〜に向かう」

「head for」は、「〜に向かう」という意味があります。

She headed for Hokkaido.
彼女は北海道に向かった。

というように物質的な場所に向かうときに使うことが多いですが、

The competitors headed for decline.
競合他社は衰退に向かった。

というように、非物質を対象としても使います。

例文

  1. Stella headed for Paris to see her boyfriend.

    ステラはボーイフレンドに会いにパリへ向かった。

  2. They are heading for our house by bullet train now.

    彼女たちは今、私たちの家に新幹線で向かっているところだ。

  3. We will head for Osaka to view the cherry blossoms at the beginning of April.

    私たちは4月の初めに、花見をしに大阪に向かう。

  4. Roger headed for his computer as soon as he came home.

    ロジャーは帰宅するとすぐに、パソコンの方へ向かった。

  5. Yosuke has to head for Hiroshima by car before it gets dark.

    ヨウスケは暗くなる前に、車で広島に向かわないといけない。

  6. We hope Japan heads for an economic recovery this year.

    私たちは今年、日本が景気回復に向かうことを望んでいる。

会話文

A: Welcome!

B: Hello! Isn’t the manager here today?

A: She headed for Tokyo on a business trip this morning.

B: Oh, really?
I have something I wanted to give her. When will she be back?

A: She’ll return the day after tomorrow.

B: Okay, I’ll come back then.


A: いらっしゃいませ!

B: こんにちは! 今日、店長いないの?

A: 店長は今朝、出張で東京に向かいましたよ。

B: えー、そうなの?
 渡したいものがあるんだけど。いつ帰ってくるの?

A: 明後日、帰ってきます。

B: オッケー、じゃあまた明後日来るね。

head forとhead toの違い

「head to」も、「〜に向かう」という意味があります。

「head for」と「head to」の違いをネイティブイングリッシュスピーカーのアメリカ人3人に聞いたところ、大きな違いはないけれど、文によってどっちを使うかが変わることがあるようです。

例えば、
◯I’m heading for the beach.
◎I’m heading to the beach.
の場合、どちらの言い回しも間違っていないけど、“I’m heading to the beach.” の方をよく使うそうです。

そして対象が “hill” の場合は、
◎I’m heading for the hill.
△I’m heading to the hill.
「head for」を使い、「head to」は使わないようです。

とにかく文によるようです。
3人とも「head for」と「head to」の違いについて今まで特に意識したことはなく、はっきりと“こうだからこっちを使う” というような答えは出てきませんでした。

私が調べると出てきたのが、
head for…対象の方向へ向かうが、到着するかどうかは確かではない
head to…対象は到着地点
といった答えだったので、「そうなの?」とネイティブの2人に聞いてみました。

すると、「ちょっと違う。文による」といった返答でした。
この辺りは国によっても違ってくるのかもしれません。

「この文のときはこっちを使う」などのニュアンスは、ネイティブスピーカーでないとわからないかと思うので、気にせずどちらを使ってもいいかと思います。間違っていたとしても通じると思いますし。
間違いが気になるなら「go to」で表現しておけばいいですね^^

ちなみに、対象が「イギリス」や「神戸」などの国名や都市名などの場合は、「head for」も「head to」もどちらでも気にせず使って問題ありません。

まとめ

「head for」は、「〜に向かう」という意味があります。

「沖縄へ向かう」や「職場へ向かう」といったように、物質的な場所へ向かうときに使うことが多いです。

「head for」と「head to」はどちらも「〜に向かう」という意味があり、文によってどちらを使うかが変わることがあります。

対象が国名や都市名などの場合は、「head for」も「head to」のどちらも使えるので、ぜひ活用してください。

他にも、英語について楽しくご紹介しています♪
→「英語の句動詞など
こちらもぜひ、ご参考に^^